PDCAのレベル

一般に広く行われているPDCAですが、取り組み方にレベル差があるようです。

下記の図をご覧ください。
下から順に紹介していきます。

レベル1:これは、いわゆる予算と呼ばれる計数計画だけを作成し、その進捗管理を行う
レベルです。
PDCAのPlan→Do→Checkまでは行われますが、Action(修正行動)
が取られません。
ですので、実績は、成り行き任せとなります。

レベル2:これは、同じくPDCまでなのですが、Checkについては、「差異分析」を行い、
どの部門が
行った、行かないといった分析が行われます。その結果は、次のP=
計画立案時に活かされるといいですが、どうでしょうか。

レベル3:PDCAのAction(修正行動)まできちんと行われるレベルです。売上や利益が
行っていない
部門があれば、売り方や費用の掛け方などの見直しを行います。

レベル4:レベル3までは、計数計画のみですが、このレベルになると、計数計画に対応させ
て活動計画
もきちんと作り、計数計画の実績を活動計画と紐づけて議論し、修正
行動に繋げられます。

レベル5:このレベルは、計数計画と活動計画だけでなく、KPI(重要業績評価指標)も
対応させて
設定しておき、三位一体でPDCAを行います。
そうすると、Checkの段階で、KPIの達成状況や活動の善し悪しを見ながら、
Action(修正
行動)に繋げられます。

レベル6:レベル5の活動を続けていると、PDCAのやり方自体がだんだん進化してきて、
経営管理の
方法がレベルアップしてきます。

さて、貴社は、現在どのレベルでしょうか?

セミナー等で受講者の方々に伺っていると、平均的にはレベル3の会社が多いようです。
計数計画を作って、差異分析を行い、修正行動に繋げるというPDCAですね。

ただ、これだと活動が場当たり的になり、予算だけ達成できればいいという雰囲気になり
やすいです。

まれにレベル5やレベル6が見られます。そうした会社は、きちんとしたPDCAが行われて
いるといえますね。

ただ、いきなりレベル6には行けないので、私が推奨しているのはレベル5で、計数計画と
活動計画とKPIを
連動させて管理する方法です。

中計や予算においてもこのレベル5を目指すように指導・アドバイスしています。
これが出来るようになると、経営者の方々から「これなら月次のPDCA会議が有意義に
なる」と
喜ばれます。

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